発酵とは、微生物(乳酸菌、麹菌、酵母など)の働きによって物質が変化し、人間にとって有益に作用することです。発酵は食品においてはおいしさや栄養価、保存性を高めるだけでなく、腸内環境の改善や抗酸化作用など、よりよい健康効果をもたらします。
日本の発酵の歴史は
奈良時代から
発酵食品というと、『納豆』『漬物』『ヨーグルト』などがすぐ思いつくかもしれませんが、『みそ』、『しょうゆ』、『酒』、『みりん』、『酢』なども実は発酵食品です。
日本に住んでいる方なら誰もが一度は食べたことがある、身近にある調味料ではないでしょうか。そんな多くの発酵食品がある日本は発酵大国とも呼ばれ、古くから生活の一部にある存在でした。
諸説ありますが、そもそも発酵食品のはじまりは紀元前に牛やヤギの乳に乳酸菌が入り込んで生まれたヨーグルトのようなものや、ワインやビールのようなお酒が飲まれていたというものでした。
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平安時代にはもう、種麹屋があったとされ、さまざまな漬物がつくられるようになったようです。
実際に発酵のメカニズムが解明されたのは17世紀に入ってから。1,000年もの間、解明されないままでしたが、微生物の複雑なメカニズムはわからなくても知恵や経験で発酵や菌とうまくつきあってきたと言えます。
微生物が有機物に働きかけて分解し有益な成分を生み出すことが発酵。同じ現象で人にとって有害な物質をだすと腐敗になります。つまり役に立つと発酵、役に立たなければ腐敗になります。日本は、温暖湿潤な気候で菌が繁殖しやすかったため、古くから自然と腐敗と発酵の失敗を繰り返しながら多くの発酵食品が生まれ親しまれるようになった一因といえます。
失われつつある
本物の発酵技術
『みそ』、『しょうゆ』、『酒』、『みりん』、『酢』なども発酵食品と先ほどお伝えしました。
ご自身で味噌を作ったことがある方はイメージしやすいかもしれませんが、みその熟成期間は夏仕込2~3ヶ月、冬仕込3~6ヶ月ともいわれます。
熟成させればさせるほど味噌の色は濃くなり、旨みも強くなっていきます。納豆も大豆に納豆菌をまぜて発酵させたもので、言葉にすると簡単ですが、じつは納豆菌が仲間を増やすとき、大豆のタンパク質や炭水化物を分解(食べる)して、旨味や独特のネバネバや香りの成分をつくりだしています。納豆菌の繁殖は22時間ほどで完了しますが、納豆の品質は温度、湿度、酸素量のバランスで決まっています。
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昔ながらの製法で発酵食品をつくるには手間暇も時間もかかるのでどんどんと衰退してきている現状があります。
私達は『本物』の発酵を後世に伝え、微生物のチカラを最大限活用できるように製品化をするこということにもこだわり続けています。
発酵がもたらす
美容効果
発酵したものが美容と健康に良いことは次のことからもわかります。
例えば、発酵食品が体に良いことは一般的に知られており、昨今では『腸活』『菌活』などというワードで注目されています。
また、「酒蔵の杜氏の手は白く美しい」「ぬか床をつかっている人がきれいな手をしている」といったエピソードは、発酵物がお肌にとって何らかの影響をもたらしていることを示しています。
発酵によるチカラには様々なことが期待できますが、その1つとして「抗酸化効果」があげられます。抗酸化作用をもつ成分にはビタミンCやカロテンなどがあり、これらはそのままの状態で摂取するよりも、発酵させ酵素が働いた状態の方が体の中で効率良く作用してくれます。
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それ以外にも「美白効果」や「保湿効果」、「デトックス効果」なども期待されています。BGAそのものが持っている栄養素、有用性に加え、発酵することにより菌が生み出すパワーを利用したのがBGAスキンケアなのです。