人と寄り添う発酵の歴史

日本人の生活にかかせない「発酵」の文化と歴史。
代表的なもので「納豆」「醤油」「味噌」「漬物」「みりん」、
海外では「チーズ」「ヨーグルト」「キムチ」などなど…
とりわけ発酵と聞くと『なんだか身体によさそう』なイメージですよね。
ではなぜ発酵が身体に良いとされるのか、わたしたち人間にどのような恩恵があるのか。
発酵が持つ魅力と偉大な美容効果をお伝えしていきます。

そもそも発酵って？腐っているの？

発酵とは、乳酸菌や麹菌、酵母などの微生物のはたらきによって有機化合物が分解され、別の物質に変化する現象のことをいいます。

もう少し簡単にいうと有機物を微生物や微生物の生み出す酵素によって人にとって有益なものを生み出すことを発酵といいます。
同じような作用をする言葉に「腐敗」もありますが、
有機物に微生物が作用して人間に有用になれば「発酵」、有用でなければ「腐敗」ということになります。

発酵するとどうなるの？

発酵にあたり、原材料に菌を培養させます。培養された菌は代謝物を生み出します。
この代謝物には、もともとの原材料にも含まれていなかった新しい栄養素加わっていて、栄養の塊といえます。
さらに、麹カビや酵母、細菌などの微生物の働きによって原料成分の栄養素が分解されます。
それによって、人体に吸収しやすい状態に変化します。

肌には何がいいの？

人の肌には、さまざまな常在菌が存在し、肌を外的刺激から守っています。
それらの常在菌と発酵エキスはとても相性がいいのです。
発酵エキスは肌の常在菌のバランスを整え、善玉菌を増やしてくれます。
植物やお米を発酵させると、その過程で成分の分解が進み、分子量がとても小さくなります。
分子量が小さくなれば、それだけ肌への浸透が良くなり、肌の中でエキスの力を発揮しやすくなります。

またインナーの観点では、納豆やキムチなどの発酵食品には乳酸菌や麹菌、納豆菌、酵母菌、酢酸菌などの善玉菌が多く含まれています。
そのため腸内環境が整い、栄養をスムーズに吸収して体内に巡らせることができます。
もちろん消化も良くなるため、腸内環境が整うことは美肌に直結します。
いわゆる今話題の「菌活」や「腸活」ですね。

大人肌に発酵のチカラ

①肌をやわらかくする

発酵成分には、タンパク質や脂質を分解する酵素のはたらきがあります。
ヨーグルトや塩麹といった発酵食品は肉や魚をやわらかくする、と聞いたことはないでしょうか。
そのため発酵成分には肌の主成分であるタンパク質をやわらかくし、角質層にもアプローチします。
紫外線や年齢肌でゴワゴワになった角質を柔らかくしてくれる効果が期待できます。

②アンチエイジング効果

発酵成分には、発酵の過程で微生物が生み出すさまざまな酵素が細胞内の結合を解き、
ビタミン類やミネラルなどの栄養成分を生成する力を持っています。
これによって肌の抗酸化作用を高めることで老化を防止することができ、アンチエイジング効果が期待できます。

③肌への浸透が高い

前述のとおり発酵することによって分子量がとても小さくなります。
それにより肌への浸透率も向上することで、肌を柔らかくする効果、老化防止などの効果が。
さらに相乗的かつ効果的に機能するようになります。

偉大な発酵のチカラ

肌にも身体にも嬉しい発酵のチカラ。
古来から世界中で愛されてきた理由も納得です。
本気のエイジングケアとして、ぜひ一度お試しください。

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2022.07.13